矯正コラム

災害で避難した際の口腔内ケア

2017年08月18日 (金)

2013年に東日本大震災という過去最大規模の震災が起こりました。震災の影響はいまだ続いているにも関わらず、その後も大きい地震が各地で続いています。

また日本は台風をはじめとした天災の影響も受けやすい国です。
そのため、いつどのような災害によって避難生活を送ることになるのかは誰にも予測できない状況と言えます。
よって避難生活にあらかじめ備えておくよう、あらゆるところから喚起が行われている昨今ですが、みなさんは避難生活を送る際の「歯のケア」について考えたことはありますでしょうか。
今回、災害時の避難生活における「歯のケア」の重要性と、いざという時の歯の磨き方などについてご紹介したいと思います。

震災時の避難生活における歯磨き

震災時の避難生活における歯磨き

まだ東日本大震災時から日も浅かった頃、福島県を中心とした被災地において避難生活をしている方たちの現状はこれまで何度も報道されてきました。
しかしそこではあまり取り上げられていなかった重要な問題があったことはご存知でしょうか。
それは、震災後に肺炎をはじめとした病気などによって亡くなられた方が大勢いらっしゃったことです。
このことは阪神淡路大震災においても同じ問題が起きていました。
このように震災による直接的な要因はなくとも、震災の影響による避難生活のなかで負傷や病気によって亡くなった方の場合を「震災関連死」と言います。
その「震災関連死」のなかでもっとも多いとされている死因が「誤嚥性肺炎」です。
「誤嚥性肺炎」とは、口のなかの細菌が気道を通り肺に侵入し起こる病気です。
すなわち避難生活において十分な歯のケアが行えず、それにより口のなかの細菌が増え、「誤嚥性肺炎」になってしまった方が非常に多かったことが窺い知れるのです。
このことから普段の歯磨きの本当の重要性と、避難生活を送ることになった場合の歯磨き道具の有無が健康にどう影響するのかを、多くの方がまだ理解していないと言えます。
われわれは、避難生活に備えて歯磨き道具をしっかり用意しておくことはとても重要なことであると学ばなくてはいけないのです。

避難生活での歯磨きグッズ

もし避難生活を送ることになった場合、そこで行う歯のケアは、たった1本の歯ブラシがあれば十分と言えます。
しかし肝心な歯ブラシを用意し忘れた場合や、水不足により口をゆすげない場合のために、状況に応じた歯磨きの仕方を知っておくことはとても重要です。
そこで、歯ブラシ以外の歯磨き道具や、状況に応じて使用できるさまざまなケアグッズについてご紹介していきたいと思います。
これから避難グッズを準備される方はぜひ参考にしてみて下さい。

●歯ブラシの代わりになる歯磨き道具

普段の歯のケアは歯ブラシを使うことが普通のことですが、実はそのほかにも歯をきれいにすることができるものはたくさんあるのです。
まずその代表的なものが「布製品」です。
この場合、ハンカチやタオルなど何でもかまいません。もしくはティッシュのように使い捨てできるものも良いでしょう。
どれも何かを拭くための道具ですが、これらを使い歯の表面を拭くことが歯磨きの代わりになるのです。

つまり、歯に付着しているプラークをはじめとした歯の汚れは、歯ブラシを使わなくてもきれいにすることができるのです。
ただし、歯磨きに使用する布は清潔なものを使用しましょう。
不衛生な布を使用して口のなかに雑菌が入り込んだりしては本末転倒となります。なので、虫歯や歯周病だけでなく病気の予防も含めて歯磨きを行うということを理解しておきましょう。

ちなみにコンビニでは、車の運転により歯磨きができない方のために「歯磨きシート」というものが販売されています。
ハンカチやティッシュで歯を磨くことに抵抗を覚えてしまう方は、こちらの歯磨きシートを使用されてみてはいかがでしょう。
歯ブラシがない時でも歯を磨けることを知っておくために、そして歯ブラシ以外のものでも歯を磨くことに慣れておくために、今からでも練習をしてみるとよいかもしれません。

水不足の際の歯磨き

水不足の際の歯磨き

断水により水不足の状況となっている場合、歯磨きの時に口をゆすぐことができずに歯磨きを断念してしまう方は多いかもしれません。
しかしそんな時でも歯磨きはできます。その方法についていくつかご紹介します。
まず歯ブラシを持っている場合、コップに少しだけ水を入れておきます。そしてコップの水に歯ブラシを浸し、歯を磨きます。少し磨いたら歯ブラシについた歯の汚れをティッシュか布で拭き取り、もう一度歯ブラシを水に浸して歯を磨きます。
最後に残っている水を使って少しずつ口をゆすぎ、歯磨きは完了です。歯磨き粉がなくても水と歯ブラシで素みがきをすることで歯はとてもきれいになります。
次に、口をゆすぐ必要のない歯磨き粉についてご紹介します。
これは正確には「液体ハミガキ」という「液体の歯磨き用の薬剤」なのですが、歯磨き時のように使用した後、水でゆすぐ必要はありません。また薬剤の殺菌効果により口のなか全体が清潔になります。
これは洗口液とよく似ていますが、種類が異なりますので注意して購入するようにしましょう。

ちなみに、まだ口をゆすぐことが難しい幼児期の子供向けの歯磨き粉には、口をゆすがなくても良い歯磨き粉があります。
それを大人の方が使用しても問題はありませんし、状況に応じて役立てて頂くと良いでしょう。

唾液の分泌を促す

唾液はごく当たり前に口のなかから出てくるものですが、実は「口のなかの健康」にとってとても重要なものであることはあまり知られていません。
唾液は普段から私たちの口のなかで、歯の汚れを落としていたり、口のなかの雑菌の増殖を防いでいたり、食事によって酸性化した口のなかを中性に戻したりしています。
これは歯磨きと同じくらい歯の健康にとってとても重要なことです。避難生活で歯磨きも難しいという時は、口のなかの唾液の分泌を促すことで虫歯予防をすることも可能なのです。
よって歯磨きができない時は、ガムを噛んだり、唾液がたくさん出るツボを押したりすることで唾液がよく出るようにしましょう。
また食事をする前とした後に少量の水やお茶で口をゆすぐことも同じように効果的ですので、ぜひ実践してみてください。

高齢者ほど必要な避難生活における歯のケア

誤嚥性肺炎は、70歳以上の高齢者の方々や、病気や障害により寝たきりの方などに起こりやすい病気です。
そのため災害時の避難生活に限らず、高齢者の方々はそのすべての人が普段の生活で誤嚥性肺炎のリスクを抱えています。

矯正中に災害が起こったときの対処法

歯を治療中のときや矯正治療中に災害が起こることもあるでしょう。そんな時、どういったことに気をつければよいのでしょうか。矯正治療中は普段の場合でも専用のブラシが必要で、通常の歯ブラシでは歯が磨きにくいです。水や歯ブラシなどのものが十分にそろっていない災害時はより磨きにくくなります。
前述でも述べたように布などを使い、矯正器具のところも細かく拭いていくのが最善でしょう。

災害が起き、避難所生活で過ごさなくてはならない時、一般の矯正治療よりも取り外しの可能なマウスピース矯正の方が口内を清潔に保てます。器具の取り外しが可能なため、布で拭くことも容易となり、災害時の口腔内ケアも十分にできるようになります。

まとめ

災害時の口腔内ケアは、震災関連死を防ぐためにもとても重要です。避難所生活を余儀なくされる場合、布で拭いたり少量の水で磨いたり、様々な工夫をして口腔内を清潔に保つ努力をします。矯正治療中に避難を余儀なくされた場合は、器具などでけがをしないように十分気をつけましょう。

また、マウスピース矯正は災害時、細かいところを磨ける専用の歯ブラシがなくても取り外すことで通常の歯と同じ磨き方ができるので、比較的安心です。
地震大国でこれからも日本はいつ何が起こるかわからない状態です。避難生活でも安心して口腔内ケアを行えるよう、これから矯正治療を考えている人はマウスピース矯正も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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