矯正コラム

改善の兆し?マウスピース矯正治療中の痛みについて

2017年12月15日 (金)

悪い歯並びを治すために歯医者で矯正治療を受ける人が多いです。方法はいくつかありますが、中でも痛みが少ない矯正治療として「マウスピース矯正」が知られています。
しかし、本当に少ない痛みで矯正ができるのかと不安になりませんか? そこで、マウスピース矯正中に生じる痛みについて簡単に説明したいと思います。

矯正治療の痛みは3種類

矯正治療の痛みは3種類

矯正治療中に発生する痛みは、大きく分けると3つのタイプがあります。第一に「矯正装置の装着と交換」です。矯正治療は歯に圧力をかけるため、どうしても痛みは発生します。特に圧力がかかりやすい「初めて矯正装置を装着した時」と「矯正装置を新しいものに交換して装着した時」には、ある程度の痛みが生じるものなのです。

第二に「上下の歯が当たる時」です。食事などで上下の歯がぶつかると、矯正治療の圧力で敏感になっている歯が衝撃で痛みを感じやすくなります。

第三に「矯正器具による怪我」です。矯正器具が頬の内側や歯茎、舌に接触することで怪我をして、口内炎になることがあります。金属製の器具を取り付ける矯正治療において生じやすいタイプの痛みです。

マウスピース矯正で生じる痛みの原因

マウスピース矯正の場合、上記の3種類のうち1つ目と2つ目の痛みが原因です。3つ目の「器具による怪我」については主に「ワイヤー矯正」において生じるタイプの痛みであり、マウスピース矯正の場合はこれを原因として痛みが生じることは殆どありません。

マウスピース矯正は、利用するマウスピース矯正の種類にもよりますが数週間に一度の頻度でマウスピースを交換します。つまり、交換時に痛みが生じる頻度も多いということになるのです。

ワイヤー矯正と比較したマウスピース矯正で生じる痛み

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較すると痛みは少ないです。日本でも長く利用され続けたワイヤー矯正は、歯を動かす力が強くてさまざまな症例に対して利用できる方法です。しかしその反面で、
強い力は歯や顎に負担がかかります。その結果、痛みを生じやすいのです。

マウスピース矯正の場合、ワイヤー矯正ほど大きな力がかかることはありません。もちろん圧力はかかっていますので少なからず痛みを感じるケースもありますが、それ自体は決して悪いことではありません。なぜなら痛みを感じているということは、マウスピースがきちんと機能して歯を少しずつ動かしている証拠だからです。

マウスピース矯正の痛みは数日で治まることが多い

マウスピース矯正の痛みは数日で治まることが多い

マウスピース矯正による痛みは、多くの場合は装着開始後の数日で治まることが多いです。痛みが少ない人の場合、最初の数時間は締め付けられるような違和感を感じることがありますが、装着後数時間でほとんど違和感がなくなるというケースもあります。

ワイヤー矯正のように、かかる圧力が大きかったり器具による粘膜へのダメージが生じることはないので、装着後いつまでも痛みや違和感が残るということは少ないです。もちろん個人差がありますので一概には言えませんが、多くの症例においてワイヤー矯正よりも低負担で矯正が完了します。

噂によれば、ワイヤー矯正を経験したことのある人がマウスピース矯正を始めたら、ワイヤー矯正時ほど痛みを感じなかったというケースが多いとのことです。

マウスピース矯正の痛みはどのように対処すべき?

歯科矯正によって感じる痛みは、個人差が大きいです。ワイヤー矯正と比較して痛みが少ないとされているマウスピース矯正ですが、人によってはそれなりに強い痛みを感じることもあります。

マウスピース矯正の特徴の一つに「患者さん本人が取り外し出来る」というポイントがあります。痛みがあるからと取り外してしまうと、実は大きな問題があるのです。マウスピース矯正は一般的に1日20時間以上の装着時間を必要とします。取り外し自由だからと言って装着していない時間が長くなれば、十分な矯正効果を得られない可能性が高いのです。

マウスピース矯正で生じる痛みに対処するには、まずは担当の歯科医師に相談してください。場合によっては使用しているマウスピースに何か問題がある可能性もあります。必要に応じてマウスピースを交換してもらってください。

次に、できるだけ硬いものを食べないようにしてください。硬いものを咀嚼する時には、歯に負担がかかってしまいます。矯正治療中の歯は敏感になっているので、硬いものを食べると痛みが生じやすくなります。特にマウスピースを交換したばかりの時には圧力がかかりやすくなっているので、食事による痛みも生じやすくなっているのです。

何よりも重要なことは、勝手な判断で矯正治療に関わることに手を出さないことです。マウスピースの装着時間を減らしたり、マウスピースに何か細工をするようなことは避けてください。矯正の効果が十分に発揮されない可能性が高くなります。痛みがあって耐えられないという場合は、まず最初に担当医に相談して対処するようにしてください。

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