矯正コラム

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い

2018年05月11日 (金)

歯列矯正には、さまざまな方法があります。その中でもよく行われているのが、「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」です。使う装置が違うことは分かるものの、具体的にどのような違いがあるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いをお伝えします。

矯正器具が目立ちにくい「マウスピース矯正」

矯正器具が目立ちにくい「マウスピース矯正」

「マウスピース矯正」は、自分の歯に合わせたマウスピースを装着して歯並びを整える矯正方法です。比較的新しい矯正方法で、矯正器具が目立たないので人気があります。
それでは、マウスピース矯正のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

●マウスピース矯正のメリットは見た目と手軽さ

マウスピース矯正の最大のメリットは、目立ちにくい見た目です。透明で薄い素材でできたマウスピースを歯に直接かぶせるだけなので、近づいてじっくり見ない限り、まず気付かれることはありません。
また、マウスピースは取り外しが簡単なので、食事や歯磨きの時に邪魔をしません。矯正を始める前と変わらない状態で歯磨きを行えるため、歯周病や虫歯になる可能性は低くなります。マウスピース自体もきれいに洗えますので、いつでも清潔な状態で使用することができるでしょう。
さらに、ワイヤー矯正に比べると費用が安く、痛みもあまり強くない点も、マウスピース矯正の魅力の1つと言えるでしょう。

●マウスピース矯正は対応できる症例に限りがある

マウスピース矯正のデメリットは、対応できる症例に限りがあることです。マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、対応可能な症例にも差があります。しかし、抜歯を伴う場合や、大きく歯を移動させなくてはいけない場合には、マウスピース矯正では適応できないことが多いでしょう。
基本的に自分自身で管理するマウスピース矯正は、うっかりつけるのを忘れてしまうと、矯正時間が短くなってしまい、思ったように歯が動かないこともあります。
また、破損した時には修理が難しいため、再度作り直す必要があり、別途費用がかかってしまうでしょう。

マウスピース矯正に向いている人

マウスピース矯正が向いている人は、部分矯正や比較的軽度の矯正が必要な人です。また、人前に立つ仕事の人や見た目が気になる人にも最適の矯正方法です。費用を抑えたい人にも向いている方法と言えるでしょう。
しかし、マウスピースは自分で付け外しができるため、うっかり付け忘れてしまうことが多い人には向きません。

どんな歯並びにも対応できる「ワイヤー矯正」

どんな歯並びにも対応できる「ワイヤー矯正」

「ワイヤー矯正」とは、歯にブラケットと呼ばれる金属製の装置を付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。歯列矯正の中で最も一般的な方法で、昔から行われています。
それでは、ワイヤー矯正のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

●ワイヤー矯正はほとんどの症例に対応できる

ワイヤー矯正では、抜歯が必要となるような複雑な歯並びであっても、歯列矯正を行うことができます。外科治療が必要なほど難しい症例であっても、まずはワイヤー矯正である程度歯並びを整えたうえで手術を行います。歯に直接装置をつけるので、24時間歯に負荷をかけて動かし続けることができるのも、メリットの1つと言えるでしょう。

●装着後には口の中のメンテナンスがしにくい

ワイヤー矯正は、一度付けると自分では取り外すことができません。そのため、通常の歯磨きだけでは磨き残しをしやすく、歯周病や虫歯の原因になります。歯ブラシだけでなく歯間ブラシなども使って、時間をかけてていねいに磨かなくてはいけません。
また、基本的には食事に制限や影響はないものの、固い食べ物や粘りが強いものについては、注意が必要なこともあります。
さらに、付け初めには痛みを伴いやすく、痛みから食事がとれないこともあるでしょう。痛みが治まった後も、ブラケットやワイヤーが当たって痛みが出たり、口の中を傷つけたりする可能性もあります。

●矯正器具が見えるため見た目が悪く費用も高め

ワイヤー矯正では歯の表側にブラケットを装着するため、見た目があまりよくありません。最近では、セラミックやプラスチック製の目立たないブラケットを使用したり、歯の裏側に装置を付けたりする方法もあります。しかし、どうしてもワイヤーは見えてしまいますし、目立ちにくい矯正器具ほど費用も高くなってしまいます。
また、ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べて、費用が高くなりがちな点もデメリットの1つと言えるでしょう。

ワイヤー矯正に向いている人

ワイヤー矯正は、マウスピース矯正の対象にならない症例の人でも行うことができます。また、装置を歯に直接つけるので、マウスピースのように付け忘れることがありません。そのため、自分でマウスピースの管理がうまくできない人には、ワイヤー矯正の方が向いていると言えるでしょう。

まとめ

マウスピース矯正とワイヤー矯正には、それぞれにメリットとデメリットがあります。それぞれの特徴を理解しておくことで、自分にはどちらの矯正が向いているのか事前に検討することもできます。しかし、実際の矯正方法や治療方針については、歯科医によって違います。まずは、矯正歯科のある歯医者で相談してみてください。

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