矯正コラム

歯並びと視力の関係とは|歯が脳に与える影響

2017年08月14日 (月)

歯並びや噛み合わせが、実は視力にも影響することをご存知でしょうか。一見何の関わりもなさそうな歯並びと視力ですが、歯並びが悪いと視力も悪いというケースが実際にあります。

歯並びと視力にどんな関係があるのか、どんな要素が視力低下を引き起こすのかを見てみましょう。

歯並びが目のトラブルを生む過程

歯並びが目のトラブルを生む過程

歯も目も同じ顔を構成する一部分なので、近い範囲内で起こる動きには相互に、良くも悪くも作用しあいます。では歯は実際にどのような過程をたどって目また視力にも関与していくのでしょうか。

●歯が脳に与える影響

歯は食物を噛むためにあります。噛むことによって顎の発育と同時に脳の活性化も促すので、食事の際によく噛むようにすると脳の発育にも良いと言われています。このように歯が脳の機能を守ることに関与しているなら、もしこの噛むという動作が幼い頃から十分に出来ていないと、脳さらに視力にも良くない影響を与えるかもしれません。

現代の日本では食生活の欧米化が進んでいて、軟らかい物ばかりを食べる人がどんどん増えています。もし五歳の時に噛む力が弱いままだとその後は何年たっても噛む力はずっと弱いままなので、咀嚼による脳の発達をいくらか妨げている可能性もあります。

または食生活とは別の原因で、歯並びが悪いのでよく噛むことができず結果として噛む力が弱くなってしまうこともあるかもしれません。歯並びが悪いからちゃんと噛めず、咀嚼回数が減少したり、食事にかける時間が短くなったりしてしまうのです。いずれの理由にせよ、咀嚼が不足していることが脳を通して目そのもの、視力にも影響し、視力低下を招いている可能性も十分に考えられます。

●噛み合わせと視力の関係

顎がずれている、つまり噛み合わせが悪いと、顎に限らず顔全体にも疲労が広がっていきます。そうして顎のずれから来る疲労がまぶたにも蓄積されて、まぶたのまわりの筋肉の動きが悪くなり、視野が狭くなったり暗くなったりします。この場合は疲労から来るまぶたにかかる負担が大きくなっていることにより、目に不快な症状が出てきます。目のトラブルの原因は眼球によるものとまぶたから来るものとがあるからです。

目の疲れや視力低下の原因は目の中にある毛様体筋にあります。毛様体筋は物を見る時にピントを合わせ調節する機能がありますが、毛様体筋の動きが悪くなると視力低下につながります。噛み合わせのずれがゆくゆくは目の筋肉の疲労を起こし筋肉の動きが悪くなり、視力が低下していくリスクがあります。

口呼吸と視力の関係

口呼吸と視力の関係

歯並びとは別に目のトラブルを引き起こす別の原因として、口呼吸があります。これも視力と関係なさそうに見えますが、口呼吸と視力に関して調査から決して無関係ではないことが明らかになりました。

●口呼吸による視力低下

小学生の子どもの口唇を閉じる力と視力を調べてみたところ、口唇を閉じる力の強い児童の方が、口唇を閉じる力の弱い児童よりも視力が良いという結果が出ました。口唇を閉じる力が弱いというのは鼻呼吸が出来ず口呼吸になってしまっているゆえに起こるので、口呼吸の児童の方が、他の児童よりも視力が悪いということです。

閉じる力の強い児童四分の一の平均視力は1.11に対して、閉じる力の弱い児童四分の一の平均視力は0.62と、視力の差はなんと0.5もあったのです。これは単なる偶然ではなく、他の場所で行った調査でも類似した結果だったようです。どうしてそれほど大きな差が生まれるのでしょうか。

●咀嚼により目の筋肉は活性化する

理由の一つは、口呼吸だと口唇を閉じる力が弱くなり、咀嚼などに用いる口唇の筋肉をあまり使わなくなってしまうことです。口呼吸の人の中には口唇を閉じる力が弱いゆえに噛む力が弱かったり、あまり長い時間噛めなかったりする人は少なくないです。

食事の際、食物を噛むことによって口唇や口まわりの咬筋などが働いて活性化されるだけでなく、目の周囲の筋肉も働いて活性化されています。口唇の筋肉は頬の筋肉とつながっていて、その延長線上に眼の筋肉もあり、顔の中で全体的につながっているので、口まわりの筋肉が動かされることは眼を活性化させるのです。

口唇の筋肉を使って噛むことによって目のまわりの筋肉も引っ張られて動かすことになり、結果的に目の筋肉の視力の調節機能が滞りなく行えるようになります。ですから口呼吸は食物を噛む時の噛む力が弱くなるだけでなく、視力低下をも招くおそれがあります。

●口呼吸により目は酸素不足になる

口呼吸が目のトラブルを生む別の理由は、口呼吸は呼吸としては鼻呼吸よりも浅く、体に供給される酸素が不足することによって視力低下を起こすことです。呼吸の重要な働きは全身に酸素を供給することです。体の各部分に酸素は不可欠で、眼ももちろん例外ではありません。

もし口呼吸なら呼吸が浅くなり、血流が悪くなり、目にも酸素が行き渡らなくなり、目の毛細血管も酸素不足になり、ピント調節をする毛様体筋の動きも悪くなってしまいます。毛様体筋の動きが悪くなり凝り固まった状態になると様々な視力障害、緑内障や白内障、さらには失明にまで至る可能性さえもあります。

口呼吸という呼吸法から来る酸欠が目の毛様体筋を弱めると視力にも影響を与えてしまうのです。

早めに歯並びの矯正を

すでに視力が低下してしまった人の中で、視力低下の本当の原因が歯の噛み合わせがずれていたことだったことに気づいていない人も多いかもしれません。また歯並びが悪いことによって口呼吸になってしまう人も多いので、歯並びが悪い、噛み合わせがずれていることは視力低下のリスクをより高めてしまうおそれがあります。

そうしたリスクをできるだけ回避するためにも、いま噛み合わせが合っていない人などは早めに矯正治療を受けることをお勧めします。マウスピース矯正は装置が目立たないのであまり抵抗を感じずに始められるかもしれません。

まとめ

視力はいったん落ちてしまうとなかなか回復しません。しかし歯の矯正をしていれば視力低下などのリスクを軽減させることができます。歯並びをきれいにすることはただ見た目の美しさだけでなく、目も含めた全身の健康促進にもつながります。

歯科矯正をしていくなら、そうした健康的な体づくりに向けて前向きに取り組んでいくことができます。

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