矯正コラム

前歯のずれや圧迫痛は親知らずのせい?マウスピース矯正による治療とは

2017年09月4日 (月)

気がつくと前歯がなんだかずれている、また圧迫されたような痛みを感じる場合、もしかしたら親知らずが影響しているかもしれません。親知らずと歯並びの関係や、歯並びを治すためにはどの矯正治療が適しているかなどをご紹介します。

前歯のずれと圧迫感とは

前歯のずれと圧迫感とは

毎日鏡で自分の歯並びをじっくりと眺める人はそう多くはありません。そのため、気がつくと何だか前歯がずれてきている感じがすると感じることがあるようです。これはもしかすると親知らずが影響しているかもしれません。親知らずは、その生え方により他の歯の歯並びに悪影響を与えることがあります。前歯のずれもそうですが、親知らずが他の歯よりも大きいことから他の歯を圧迫することがあり、それが痛みとなって現れることがあります。例えるなら、銀歯を被せたときの圧迫感に似ているかもしれません。前歯に歯が浮いたような、むずむずするような痛みを感じて歯科医院を受診しても、虫歯とは診断されることはほとんどありません。虫歯ではないのにうずうずと疼くような圧迫感が気になり、物事に集中できない人もいるようです。その原因として考えられるのが、親知らずです。

親知らずは必ず抜歯すべきか

親知らずはあまり良いイメージを持たれていない傾向があり「親知らずがある」と聞くと大方「大変そう」という答えが返ってきます。親知らず=抜歯というイメージが定着していることも、先に述べたイメージに繋がるのではないかと思います。そしてその大半が、真っ直ぐに生えていない親知らずなのです。親知らずは全部で4本あり、本来の歯28本に加えて32本となります。しかし全ての人に親知らずがあるわけではありません。また親知らずがあっても、一生生えてこない場合もあります。生えてこないからラッキーというわけではなく、ただ顔を出していないだけで、歯ぐきの中に横たわって歯を押している、ということもあります。
では親知らずは必ず抜歯するべきなのでしょうか。

そのまま置いておく場合

親知らずが真っ直ぐに生えており、歯並びや噛み合わせに何の問題もない場合はそのままにしておくことが一般的です。親知らずは衛生管理が難しく、虫歯リスクが高い歯のため、家庭でのケアと定期健診を受けることが大切です。

抜歯基準となる親知らず

親知らずが生えていることで、色々な悪影響が出る可能性があります。次のような症状がたびたび起こる場合、抜歯したほうが良いと考えられます。

●痛みはないが、親知らずが斜めに生えてしまっている方

まっすぐ生えず、親知らずが斜めに傾いて生えている場合、ブラッシングの毛先が届きにくいため、汚れが残りがちになります。そのためブラッシング不足になり、そこに汚れが溜まり、炎症を起こして腫れや膿が出るなどの症状が出ます。これを「知歯周囲炎」と呼びます。知歯周囲炎を繰り返す場合、抜歯することで症状は出なくなります。

●親知らずの手前の歯が虫歯になっている場合

親知らずそのものだけなく、隣接する手前の歯が虫歯になっている場合、やがて親知らずも虫歯になるリスクが高まります。

●親知らず周辺の歯肉が腫れて膿を持っている場合

親知らずに汚れが溜まり、炎症を起こしているために歯ぐきが腫れて知歯周囲炎を起こしてしまいます。これもブラッシングが難しいことによるものが原因です。腫れて膿を持っている場合、親知らずの抜歯前に抗生物質を服用して腫れを引かせたり、歯ぐきを切開して膿を出す処置を行なう場合があります。

●親知らずが原因で歯並びにずれが生じている場合

顎の大きさに対し、親知らずそのものが大きい傾向があります。隙間なく綺麗に生え揃っていた歯並びが、親知らずが原因で歯が押され、歯並びに歪みが生じる場合があります。またその影響で、前歯がむず痒いような圧迫感を感じることもあるようです。圧迫感を感じるとそれがやがて痛みに繋がることがあるため、親知らずを抜歯することが最善策となります。
なお、レントゲン写真で親知らずの向きを確認できますが、完全に横になって生えている場合や、まだ生えていないものの、埋まっている親知らずが原因で歯を圧迫していることもあります。

歯列矯正と親知らず

歯列矯正と親知らず

歯並びに乱れがあり、抜いたほうがよい親知らずがそのままになっている場合はどうでしょうか。歯列矯正を考えている方は、ほとんどの場合先に親知らずの抜歯を薦められるでしょう。というのも、歯列矯正を始めてから親知らずを抜歯すると、途中で虫歯になってしまったり、知歯周囲炎を起こすなど、矯正の過程に乱れが生じ、かえって矯正期間が長引く場合があるからです。矯正治療を始める前に抜歯することがベストです。

親知らずが原因で歯並びが乱れた場合に考えられる矯正治療とは

大人になってから親知らずが原因で歯並びが乱れ始め、前歯などに影響が出てきた場合、親知らずを抜歯してから矯正治療を開始することで、歯並びを整えていきます。歯並びそのものはそれほどデコボコではないものの、親知らずによって前歯にずれがある場合は、マウスピースによる歯列矯正が選択肢のひとつとして考えられます。ブラケット矯正はどうしても大がかりになり、口の中に目立つ矯正装置を着けることで躊躇いを感じる方には、マウスピース矯正は適しているでしょう。歯並びと噛み合わせが整うまで何度か歯形を採取し、少しずつ歯を動かして整えていきます。マウスピース矯正は噛み合わせも考えられた矯正方法です。親知らずに押される形で前歯に生じていた乱れと噛み合わせのずれを、目立たない矯正器具で治すことができるのは、マウスピース矯正ならではの利点でしょう。また歯並びや圧迫などに加えて歯の色が気になる場合でも、マウスピース矯正なら同時にホワイトニングを行うことも可能です。費用的にも、ブラケット矯正より抑えることができる場合が多いこともメリットです。

親知らずの状態を把握した対処を

親知らずは、永久歯が生え揃ったあとに生えてくるため、歯並びを乱してしまうことがあります。また歯そのものが大きいにも関わらず、狭いスペースに生えることで、他の歯を圧迫し、痛みや不快感を生じさせます。親知らずが原因で歯並びに乱れが出てしまう場合、抜歯と矯正治療を考えておいたほうが良いかもしれません。
また虫歯リスクも高いため、親知らずが生えている方は歯科医師に相談してみることがお勧めです。今はそこまで症状が出ていなくても、いずれは何らかの症状が現れることが多い親知らずは、放置すると様々なトラブルを引き起こしかねません。早めの対処がトラブル回避のカギとなります。

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マウスピース型矯正装置(インビザライン)・ティーンは、永久歯が完全に生え揃っていないなどの、10代の歯科矯正治療における課題点を考慮した治療オプションです。

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