矯正コラム

マウスピースとワイヤー、それぞれの矯正の違いは?

2018年02月7日 (水)

歯並びからずれた歯を指で押し続けると押された歯が動くことは、2000年以上前から知られていました。この原理を利用して現代の矯正歯科治療では、歯医者は物理的な力を歯に加えて、歯を動かしています。なんと2000年経っても、歯を移動させるための他のいい方法が見つかっていないわけです。
歯に力を加える方法として、現在、主に使われているのがマウスピースを使う方法と、ワイヤーを使う方法です。両者にはどのような特徴があり、違いがあるのでしょうか?

マウスピース矯正ってなに?

マウスピース矯正ってなに?
マウスピースを使って行う矯正歯科治療が開発されています。マウスピースでどのようにして歯を動かしていくのでしょうか。
まず、歯型を取って歯の石膏模型を作ります。その石膏模型上で歯を少し動かします。動かした位置でマウスピースを作ります。このマウスピースをつけると、石膏模型上で動かした位置に歯が動いていきます。
これを何回か繰り返して歯を理想的な位置にまで誘導する方法です。
従来からあるワイヤーを使った方法とは異なり、薄くて透明なマウスピースを使って歯を動かすので目立ちにくいという特徴があります。
また、製品によっては石膏模型上で歯を少しずつ動かすのではなく、コンピュータを使って歯の移動をシミュレーションするタイプがあります。このシミュレーション結果に従ってマウスピースを作ります。
この方法では、歯の将来の移動量や位置を予測することができるのが、他にはない特徴です。将来の歯の移動を見越して、数回の交換分までマウスピースを自動的に作ることができます。

●マウスピース矯正のメリット

マウスピースが透明なので、見た目が目立たないというのが大きな利点です。しかも、薄いのでつけているときの違和感も少ないです。
食事のときはマウスピースを外しますし、外せば歯みがきも簡単です。歯磨きがしやすいということは、虫歯や歯周病になるリスクが低いということです。
コンピュータで歯の移動をシミュレーションしてマウスピースを作るタイプですと、マウスピースを数回の交換分あらかじめ手渡しておくことが出来ます。仕事や学校等で忙しいとき、歯科医院への通院回数を減らせるという利点があります。

●マウスピース矯正のデメリット

後述するマルチブラケット法ほど応用範囲は広くなく、特に歯を下方向に下げたり、奥歯を大きく動かしたりするのは得意ではありません。また、埋もれた状態にある歯を引っ張り出して並べることも困難です。
自分自身でマウスピースを管理しないといけないため、きちんと装着しないと装着時間が短くなってしまいます。すると、計画した通りに歯を移動させることが出来なくなります。
マウスピースが破損した時、修理するのがとても難しいです。

ワイヤーを使った矯正治療について

ワイヤーを使った矯正治療について
矯正歯科治療のイメージというと、一番にワイヤーを使った矯正治療が頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
このワイヤーを使った方法は、マルチブラケット法とよばれるタイプの矯正歯科治療法です。
ブラケットとよばれる金属製、もしくは透明なプラスチックで出来た金具を全ての歯の表面につけます。ただし、治療の期間中は大臼歯(だいきゅうし)とよばれる奥歯に強い力が加わり続けるので、ブラケットではなくチューブをつけた金属製のバンドをつけます。
ブラケットには中央に横向きの溝(スロット)が掘ってあります。その溝を介して、奥歯はチューブに通して、1本のワイヤーで全ての歯を繋げて歯を動かす方法です。
歯が動く秘密はワイヤーにあります。このワイヤーは弾力性の豊かな素材で出来ており、あらかじめ形が整えられています。
このワイヤーを歯に付けると、ワイヤーが少し歪みます。ワイヤーには元の形に戻ろうとする作用が生じ、この元に戻ろうとする力を使って、歯を理想的な位置まで動かしていくのです。
近年、歯の表側ではなく裏側にブラケットをつける方法も開発されました。裏側につける方法ですと目立ちにくいので、審美的に優れています。

●マルチブラケット法のメリット

ひとことで歯並びが悪いと言っても、歯並びの状態は千差万別です。マルチブラケット法であれば、どんな歯並びであっても適応できるといわれるほど、応用範囲が広いです。外科手術が必要な歯並びであっても、手術前の矯正治療にマルチブラケット法が行われます。
マウスピース矯正が得意としないような症例でも、マルチブラケット法なら対応できます。

●マルチブラケット法のデメリット

歯にブラケットを正しい位置に装着しなければなりません。ずれていると歯がずれた位置に動いてしまいます。
ブラケットとワイヤーが常に歯の表面についているので、歯みがきがしにくくなります。よりていねいに歯を磨かないと、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
ブラケットが頬や舌、くちびるに傷をつけてしまうことがあります。

まとめ

矯正歯科治療では、歯に力を加えることで歯を移動させています。歯に力を加える方法としては、マウスピースを使う方法とワイヤーを使う方法があります。
マウスピースを使う方法は、見た目もいいうえに、食事や歯みがきの時に取り外せるので、使い勝手がいいです。その反面、ワイヤーを使った方法ほど応用範囲は広くありませんし、自分自身できちんと管理をしないと効果が出ません。
ワイヤーを使う方法は、ほぼすべての歯並びに使えるほど、応用範囲が広いのが特徴です。しかし、見た目が目立ってしまう、取り外せないので歯みがきがしにくいなどデメリットもあります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。どの方法が適しているのか、主治医の歯科医師とよく相談した上で、選ぶようにしてください。

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