矯正コラム

マウスピース矯正はどんな歯並びにも適用できるのか

2018年07月7日 (土)

歯並びを治す歯科矯正の治療で、マウスピース矯正の認知度が上がっています。
歯科矯正というと、従来は歯にびっしりと金属製のワイヤーを張る方式が主流でしたが、マウスピースの素材開発や製作方法が格段に進化して性能が向上したからです。

また、ワイヤー矯正だとワイヤーが目立ちすぎてビジネスパーソンは治療を受けづらいという欠点がありました。
しかしマウスピース矯正用のマウスピースは透明なので目立ちません。

ただ、マウスピース矯正が「苦手とする歯」があります。
マウスピース矯正に向いている歯、向いていない歯、そして料金などについて詳しく解説します。

マウスピース矯正に向いているのは接客業の人

マウスピース矯正に向いているのは接客業の人

マウスピース矯正は、矯正していることを周囲に知られたくない人に向いています。「マウスピース」と聞くと、ボクシング選手が試合中に口のなかに入れるマウスピースをイメージすると思いますが、マウスピース矯正で使っているマウスピースは、それとはまったくの別物です。
マウスピース矯正用のマウスピースは透明なうえに薄いので、短時間の会話なら相手に気づかれないでしょう。また人前でスピーチするときは、そのときだけ外すことができます。スピーチが終わったら、またマウスピースを装着すればいいのです。

販売店の店員や営業職など人と接触する機会が多い人は、マウスピース矯正に向いているといえるでしょう。

マウスピース矯正に向いているのは口のなかを頻繁に使う仕事の人

ワイヤー矯正は見た目の問題のほか「口のなかに金属が入っている」という欠点があります。金属は硬いので、仕事で口をよく使う人はワイヤー矯正には向いていません。
例えばトランペット奏者は口のなかに力を込めるので、ワイヤー方式だと頬などを傷つけてしまう恐れがあります。
また、スポーツ選手も歯を食いしばって力を出すことがあるので、ワイヤー矯正は向きません。

仕事で口を使う人は、マウスピース矯正が向いています。マウスピースの材質は歯を移動させるには十分硬いのですが、ワイヤーに比べるとかなりソフトです。
そのため口のなかを激しく動かしても、力を入れても、食いしばっても口のなかが傷つくことはありません。

マウスピース矯正に向かない人

一方、眠っているときに強い歯ぎしりをする人は、残念ながらマウスピース矯正には向いていません。マウスピース矯正では夜間寝ているときもマウスピースを装着しなければならないのですが、強い歯ぎしりをするとマウスピースが壊れてしまうのです。

マウスピースを装着してもすぐに壊れてしまったら、再びマウスピースをつくり直さなければなりません。すると新しいマウスピースが完成するまでの間に、せっかく動かした歯が元に戻ってしまうこともあります。

また、虫歯がある人は、まずは治療を優先することになります。というのも、思いのほか虫歯が進行していて抜歯をするような事態になれば、せっかくつくったマウスピースが使えなくなってしまうからです。
虫歯の治療が終わってからマウスピース矯正をスタートすることになります。

そもそもマウスピース矯正とは

そもそもマウスピース矯正とは

ここまで「マウスピース矯正について知っている」ことを前提に解説しましたが、マウスピース矯正についてよく知らない方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの治療法について紹介します。

マウスピース矯正は、動かしたい歯をマウスピースの圧力によって少しずつ動かしていく治療法です。
歯型を取ってマウスピースをつくるのですが、このとき患者の歯にジャストフィットする形にはしません。動かしたい歯を少しだけ動かした形のマウスピースをつくり、それを患者さんが装着することで歯にプレッシャーを与えるのです。

そのためマウスピースを装着すると、患者さんは「きつい」「引っ張られる」という違和感を持つでしょう。しかし歯がマウスピースの形とおりに動くと、違和感が徐々に収まります。そのようになった段階で、新しいマウスピースに取り替えます。新しいマウスピースを装着するとまた「きつい」「引っ張られる」感覚があり、その力で歯をまた少し歯を移動させていきます。
これを繰り返すことで歯が希望の位置に移るのです。

マウスピース矯正の大体の料金

マウスピース矯正の治療は自由診療ですので、医療保険が使えません。そのため治療費は全額患者さん負担になります。
マウスピースの材質やつくり方によって、マウスピース矯正の料金は大きく変動します。

患者さんの歯型情報を3Dデータで採取したり、歯の移動をしっかり誘導する特殊な素材でマウスピースをつくるタイプですと、80万円くらいすることもあります。
一方、歯並びの乱れが軽症な人なら、40万円ぐらいのマウスピースもあります。
また1~2本の歯を集中して移動させるタイプは、10万円程度で済むこともあります。
いずれも患者さんの歯との相性もありますので、歯医者と相談しながら決めていくことになります。
ちなみにワイヤー矯正は10万~150万円ほどです。

まとめ~歯医者さんに遠慮なく相談しよう

マウスピースは長所が多い矯正器具といえるでしょう。ただ料金が高額になることから二の足を踏むこともあるでしょう。
もし迷ったら、遠慮なく矯正歯科クリニックの歯医者に相談してみてください。歯医者は患者さんが料金の心配をしていることを知っていますので、気兼ねなく質問できます。

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