矯正コラム

マウスピース矯正で顎関節症の痛みが軽減できる?

2018年08月7日 (火)

顎の関節が「カクカク」と鳴ったり、口を大きく開けたときに閉じることができなくなったりと、顎関節症にはいろいろな症状が伴います。もちろん、痛みも生じますし、日常生活に支障を来すことも珍しくありません。そんな顎関節症ですが、歯科医院のマウスピース矯正で症状を軽減できるという話を聞いたことはありませんか?また、歯科医院でつくるマウスピース矯正で顎関節症の対策をする際注意する点はあるのでしょうか。ここでは、そんなマウスピース矯正と顎関節症の関係について詳しく解説します。

マウスピース矯正とは少し違う?

マウスピース矯正とは少し違う?

まず、「マウスピース矯正」というのは、矯正歯科で行われる矯正法の一種で、厳密には顎関節症に適用されるマウスピースとは異なります。なぜなら、矯正治療に使われるマウスピースは、当然のことながら「歯を動かすための装置」であるからです。具体的には「インビザライン」や「アソアライナー」と呼ばれるマウスピースが矯正治療では活用されています。これらは透明な樹脂製のマウスピースで、装着しても目立ちません。また、歯列全体を覆っているのが特徴です。

顎関節症に使われるマウスピースとは?

顎関節症の治療に用いられるマウスピースも樹脂で作られているのですが、必ずしもインビザラインやアソアライナーほど審美性は考慮されていません。樹脂の透明度が低かったり、歯列全体を覆っていなかったりすることが多い傾向です。なぜなら、顎関節症に伴う痛みなどを軽減するマウスピースは、基本的に夜間、装着するものだからです。眠っている間は、誰にも口元を見られませんし、審美性を考慮する必要はありませんよね。そういった意味で、マウスピース矯正に使うマウスピースとは、形態的にも違いがあるということを知っておいてください。

何のためにマウスピースを装着するの?

顎関節症の痛みを緩和するために使われるマウスピースですが、そもそもなぜ夜間に装着するのでしょうか。それは、顎関節症によって痛みが生じるメカニズムと深い関係があります。顎関節症を発症する原因にはさまざまなものがあり、痛みが生じるメカニズムは非常に複雑です。一般的には、歯ぎしりや食いしばりなどの癖があり、過剰な負担が顎関節にかかっているケースが多いといえます。これらの口腔習癖は、患者さん自身が意識的に行っているものではなく、ストレスなどがかかった際、無意識的行ってしまうことがほとんどです。

そのため、夜間の就寝中にもこれらの習癖は生じています。そこで、ナイトガードなどに代表されるマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりなどが生じにくくなり、結果として顎関節への負担が軽減されるのです。

マウスピースはどうやって作るの?

マウスピースはどうやって作るの?

顎関節症の痛みを軽減するためのマウスピースは、歯科医院で作ることができます。歯医者さんに型取りをしてもらって歯列の模型を作り、そこから患者さん専用のマウスピースを作製します。マウスピースには、既製品や自分で作製する専用キットなども販売されていますが、やはり適切な治療効果を得たいのであれば、専門家である歯医者に作製してもらうことが一番です。

眠れなくならないの?

顎関節症に用いられるマウスピースは、それほど大きな装置ではありませんが使い始めは違和感があります。そのため、寝つきが悪くなることも珍しくありません。ただ、数日もすれば慣れてくる人がほとんどですので、マウスピースのせいで眠れなくなるということはまずないでしょう。眠れなくなるほど違和感の強いマウスピースであれば、歯列にフィットしていない可能性が高いため、マウスピースの調整が必要といえます。

マウスピースによって顎関節症の痛みは軽減される?

上述した通り、顎関節症で痛みが生じる原因は複数考えられます。しかし、歯科医院で診断をしてもらい、マウスピースによる治療が採用されたケースでは、基本的に顎関節症の痛みは軽減されるものとお考えください。もちろん、それは適切な形態のマウスピースを歯医者の指示通り適切な方法で活用した場合に限られます。また、「どれくらい痛みが軽減されるか」については患者さんの症状によってさまざまですので、一概に断定することはできません。

どうやってお手入れするの?

どうやってお手入れするの?

マウスピースで顎関節症の治療を行ううえで、重要となるのがマウスピースのケアです。一見すると、マウスピースにはそれほど汚れがたまっていないように見えますが、一晩使っただけでもそこには無数の雑菌が付着しています。当然のことながら、虫歯菌や歯周病菌も含まれますので、ケアを怠っていると虫歯や歯周病を誘発することになりますので、毎朝水で洗うようにしましょう。必要に応じて、マウスピース用の洗浄剤やブラシなども活用してください。

まとめ

このように「マウスピース矯正」で使われるマウスピースは、顎関節症の痛みを軽減するためのものではありません。一般的にはナイトガードと呼ばれるマウスピースが使われ、夜間に装着することで顎関節症の症状を改善することとなります。顎関節症の痛みで悩んでいる人は、もしかするとマウスピース矯正で痛みが軽減するかもしれませんので、一度歯医者で診察してもらいましょう。

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