矯正コラム

マウスピース矯正中は虫歯リスクが高まる!気を付けたい虫歯対策

2018年09月19日 (水)

マウスピース矯正は、目立ちにくく、装着感も良い矯正治療法ですが、虫歯のリスクが高まるというデメリットが存在します。せっかく、時間をかけて歯を動かしても、虫歯になってしまったら元も子もありませんよね。ここではそんなマウスピース矯正中に高まる虫歯のリスクと、その対策法を詳しくご紹介します。

本当に虫歯のリスクが高まるの?

本当に虫歯のリスクが高まるの?

マウスピースを使った歯列矯正により、虫歯のリスクが高まることは間違いありません。けれども、どういう仕組みで虫歯になりやすくなるのか、なかなかイメージしにくいところですよね。というのも、マウスピース矯正に使われるマウスピースというのは、それ自体は樹脂によって作られており、透明で衛生的な印象を受ける装置です。しかも、一般的なマウスピース矯正では、マウスピースを数週間ごとに交換するシステムを採用しているため、なかなか不潔にもなりにくいイメージが強いです。けれども実際、マウスピース矯正の治療期間中は、明らかに虫歯リスクが高まりますので要注意です。

虫歯リスクが高まる原因とは

マウスピース矯正によって虫歯リスクが高まる原因は、いくつか存在しています。まず、マウスピースそのものが不潔になると、虫歯のリスクが高まります。マウスピースは、歯に直接装着する装置ですし、常に口腔内の刺激にも晒されていますので、想像以上に不潔になりやすいです。たった1日使っただけでも、口腔内の細菌や食べかすなどが付着しますので、あっという間に細菌増殖の温床となり得ます。

次に、そんな不潔なマウスピースを1日中歯列に密着させていたらどうなるでしょうか。歯とマウスピースの間には、唾液や飲み物で洗い流されることのない細菌やプラークなどが停滞します。その結果、虫歯菌の繁殖が起こり、虫歯を発症してしまうのです。

さらに、マウスピース装着時には、歯が唾液に触れることがなくなることも虫歯リスクの上昇に寄与してしまいます。唾液には、歯を再石灰化する作用がありますし、虫歯菌の活動を抑制したり、その数を減らしたりする殺菌作用や抗菌作用があるため、歯質を健全に保つ上では欠かすことのできない物質なのです。そんな唾液の供給がマウスピースに遮断されると、歯質は脱灰していく一方となり、虫歯の活動も活発化していくのです。

マウスピース矯正中の虫歯対策

マウスピース矯正中の虫歯対策

マウスピース矯正中の虫歯対策としては、まずマウスピースを清潔に保つことが大切です。マウスピースは毎日汚れていくものですから、自分の歯と同じようにしっかりとケアしていきましょう。マウスピース矯正のメーカーによっては、専用のクリーニング剤を提供しているところもありますので、そういったケースでは積極的に薬剤による洗浄を行ってください。また、一般的な歯ブラシを使って、マウスピースを清掃するのもひとつの方法です。その際は、ゴシゴシと強くは磨かず、弱いタッチで丁寧に磨くことが大切です。なぜなら、普段歯を磨いているようなブラッシング圧でマウスピースを磨いてしまうと、表面に傷がつくだけでなく、場合によっては破損することもあるからです。また、熱湯などを使って洗浄すると、マウスピースが変形するおそれがあるため注意が必要です。ちなみに、マウスピース矯正に用いるマウスピースというのは、治療がスタートした段階で全ての装置を製作するため、途中で破損したり、紛失したりすると、追加で費用がかかるだけでなく、治療にも悪影響が及ぶことがありますので気を付けましょう。

次に、歯磨き自体も治療前より丁寧に行う必要があります。マウスピース矯正の多くは、歯磨きや食事の時以外はマウスピースを装着していますので、唾液による自浄作用や抗菌作用などが期待できません。それだけに、装置を外した際には、いつも以上に念入りに歯を磨く必要があります。もしもここで、磨き残しがあったら、ほぼ丸1日虫歯菌が歯面に付着しているような状態となります。特にデンタルフロスを使って、歯と歯の間の汚れを落とすことは重要です。

そして、万全を期すのであれば、歯磨きをしたあとにフッ素ジェルを塗布したり、フッ素入りの洗口剤でうがいをするようしたりしましょう。幸いなことに、マウスピースというフッ素ジェルを作用させやすい装置がありますので、最大限活用することをお勧めします。ただし、マウスピースを使ってフッ素を作用させる際には、事前に矯正医に相談してからにしましょう。場合によってはトラブルの元となりますので注意が必要です。

まとめ

このようにマウスピース矯正中は、虫歯リスクが高まりますので、それ相応の対策が必要になります。ブラッシングやフロッシングなどのオーラルケアを徹底することはもちろんのこと、マウスピースを清潔に保つことも不可欠です。その上で、フッ素を活用した歯質の強化などを行うことで、矯正期間中の虫歯は予防することが可能となります。とくにフッ化物の歯面塗布は、歯科医院の定期検診で受けるのがおすすめです。歯医者では、高濃度のフッ化物ジェルが使用できるため、歯を強くする効果も非常に高いからです。

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