矯正コラム

金属アレルギーの心配がないマウスピース矯正で注意すべきレジンの影響と対策

2016年12月5日 (月)

マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、金属アレルギーの心配もないことから、近年注目を集めている治療法です。金属の臭いがしない点も人気の理由です。しかしながら、マウスピースの素材にも種類があり、治療の際には注意が必要なケースもあります。今回はマウスピース矯正の注意点についてご紹介します。

マウスピース矯正はどんな素材を使うの?

マウスピース矯正はどんな素材を使うの?

マウスピース矯正は透明で見えない矯正装置とも言われていますが、具体的にはどのような素材で出来ているのでしょうか。種類も複数ありますが、素材の1つにポリエチレンがあります。ポリエチレンはプラスティック素材です。ペットボトルに使われるものに近く、厚みは0.6~1.5ミリほどです。歯型にシート状のマウスピースをプレスさせ、製作をしていきます。シートの枚数でマウスピースの厚みを調整していきます。

もう1つの素材としてレジンがあります。レジンは、虫歯の充填などにも使用される固めのハードタイプのマウスピースです。始めはお口の中で違和感がある方もいるかもしれませんが、強度も高いものです。こちらは、液体にしたレジンを型に流し込み、マウスピースの形を作っていく手法で製作が行われます。盛り足しなどがしやすい特徴があります。

そもそもレジンってなに?

レジンは虫歯の治療で使用されることもある素材で聞いたことがある方もいるかもしれません。虫歯の詰め物など、型を取らずに、歯科医師がその場で固めることが出来、さらに白くて保険診療で治療が行えることから、治療で使われるケースもあります。

1980年代以降、多くのケースで使用されるようになり、それに伴いレジンアレルギーのケースも増えてきました。マウスピース以外にも、土台に使われたり、保険診療の前歯で使用される白い部分もレジンで出来ています。その他にもセット物の装着に使われる接着剤にも含まれています。

虫歯の治療をしたことがある方のほとんどがレジンを使用していることになるため、歯科治療ではかかすことの出来ない素材でもあります。

レジンでアレルギーになることがある

レジンでアレルギーになることがある

小児矯正でマウスピースを使用していると、蕁麻疹が出て全身がかゆくなったりすることがあります。製品にもよりますが、オーダーメイドのマウスピースでは、調整が出来るレジン性のものを使用することもあります。

マウスピースの表面にはモノマーと呼ばれる物質が付いていることがあり、このモノマーからアレルギー症状が起きる可能性があるのです。

また、実際にレジンと触れる機会が多いとレジンアレルギーを発症しやすいと言われています。そのため、歯科医師や衛生士など医療従事者は発症率が高くなっています。

実際の症状は様々ですが、皮膚の蕁麻疹やかゆみ、赤みをはじめ、アトピー性皮膚炎に近い症状が見られます。お口の中の症状としては粘膜の腫れや赤み、痛みを伴う場合もあります。

歯科以外にもレジンアレルギーを発症する可能性が、特にアレルギー体質の方は要注意

レジンアレルギーは元々、アレルギー体質の方に発症しやすいと言われています。歯の治療はもちろんですが、最近ではDIYブームにより、ホームセンターや100均で揃えた材料で手作りの日用品やアクセサリーの製作が出来ます。その作業をする際に接着剤から発症するケースも増えています。

硬化前のレジンに触れてしまったり、気化したものを吸い込んでしまうとリスクが高まります。手や指から発症するケースも多く、ゴム手袋を透過してしまう場合もありますので、注意が必要です。マスクや換気をしたり、手袋も透過性があるものは避けるようにし、作業後はしっかりと手洗いをすることで、発症のリスクを下げることが出来ます。初めて触っても発症しなかったり、数年後に突然発症するなど、タイミングは人それぞれです。今まで症状がなかったとしても油断しないようにすることが大切です。

パッチテストでアレルギーをチェック

パッチテストでアレルギーをチェック

金属アレルギーのチェックとして、アレルギー成分を含んだ試薬を皮膚に貼り、その反応を見ます。その他にも血液で検査をする方法があります。

レジンのパッチテストでも、基本的には方法は同じです。いずれにしても、試薬を皮膚に貼り付け、数日様子を見るため、夏場の汗をかく時期には検査は行っていないところが多いのです。レジンは粉と液を混ぜて固めるものですが、臭いで拒絶反応を起こす場合もあり、その反応で耐性を見ることも出来ます。粉と液を混ぜた際に一部が混ざりきらずに残ってしまい(残留モノマー)、それが食事の際に流れ出すことでアレルギーを起こしていることがあるのです。

パッチテストは歯科医院ではなく、大きな大学病院等でなければ行っていない場合もあります。特にレジンのパッチテストは金属アレルギー等と比べて扱っているところも少ないため、紹介をしてもらうなど事前に相談しておくようにしましょう。

レジンアレルギーの対策とは

お口の中には金属からレジン、セラミックをはじめ様々な素材のセット物が入っています。以前から長い間お口の中に入っていたセット物は原因となる可能性は低いため、治療の際にも取り外さずに残されるケースが多いです。全てのレジンを必ず取り外さなくても改善されるケースもあるため、ケースバイケースで治療を進めていくようにしましょう。治療法としてお口の中が腫れている場合には、患部に直接薬を塗るケースもあります。

しかしながら、アレルギーは一度発症してしまうと完治しにくいものでもあります。コップからあふれる水に例えれるアレルギー。コップに水が溜まり溢れ出すと発症するとも言われ、一度、溢れ出してしまった水はそのまま溢れ続ける場合もあります。根気強く治療を続けることが大切です。

まとめ

マウスピースと一口に言っても素材や治療法も様々です。もし万が一アレルギーが出てしまうと治療計画の変更を余儀なくされてしまうこともあります。

実際のマウスピースはレジンの配合率などにより、体への影響は変わってくるため、特にアレルギー体質の方は事前に歯科医師に相談しパッチテストを行うなど、マウスピース選びに注意するようにしましょう。

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