矯正コラム

マウスピース矯正を始めてから口臭が気になる

2017年05月5日 (金)

口臭の原因はいろいろあります。生活習慣によって起こる場合もあれば、体調によって起こることもあります。口臭の種類もまた、いろいろあります。中には、マウスピースを使った矯正治療で口臭が生じてしまうこともあります。

せっかく、歯並びを目立たせずにきれいにしようとしているのに、口臭が生じてしまうと、とても残念な気持ちになります。マウスピースを使った矯正歯科治療でどうして口臭が生じるのでしょうか。そして、口臭が発生した時は、どうすればいいのでしょうか。

口臭の原因

『口臭』と一言で言っても、その原因は多岐にわたります。しかし、治療の必要性があるかどうかの視点から『生理的口臭』と『病的口臭』の2種類に分類することが可能です。

●生理的口臭

生理的口臭は、治療の必要性のない口臭です。朝起きた時の口臭がこれに含まれます。

通常、夜間の睡眠は6~8時間程度であることが多いです。この間、基本的に口は常に閉じた状態にあります。温かく、湿った口内では細菌が増えやすいため、朝起きた時、口臭がするのです。

また、口で呼吸する人や、口が乾きやすくなる口腔乾燥症の人は、唾液の量がどうしても少なくなってしまいます。唾液には抗菌作用があるのですが、これが減ってしまうことで、口内の細菌が増えてしまい、口臭を発するようになります。

このように、正常な状態であっても起こりうる口臭を生理的口臭と分類しています。

●病的口臭

病的口臭

生理的口臭に対し、治療の必要性のある口臭を病的口臭と言います。

病的口臭の代表的なものとしては、歯周病が挙げられます。歯周病になると、歯茎が腫れたり、歯石がついたり、歯がグラつくために歯磨きがしにくくなったります。こうしたところでは、細菌が繁殖するようになるので、これがもとで口臭が起こるのです。

また、歯周病以外の原因として、重度のむし歯、親知らずの炎症などもあります。これらは歯科治療で対応可能な口臭です。

歯科的な領域に原因がない場合は、内科的な疾患による口臭を疑います。例えば、糖尿病です。糖尿病患者は、アセトン臭という独特の匂いを出すことが知られています。その他、腎臓病や胃腸などの病気によっても起こりますし、加齢による口臭もあります。タバコによる口臭もあります。

タバコによる口臭は、ニコチン依存症という病気によって引き起こされるとも考えられますので、病的口臭の一つに含める考え方もあります。

矯正歯科治療で使われるマウスピースの特徴とは

マウスピースは、矯正歯科治療だけでなく、いろいろな病気や症状に対して用いられる治療法です。例えば、顎関節症の治療や歯ぎしり症の治療です。この場合は、上顎もしくは下顎のどちらかにつけます。それ以外に、睡眠時無呼吸症候群の治療にマウスピースを用いることもあります。睡眠時無呼吸症候群のマウスピースは、上顎・下顎同時に両方に装着します。

また、病気ではないのですが、スポーツによる歯の打撲や破折を予防するためにマウスピースをつけることもあります。これらのマウスピースと、矯正歯科治療で利用されるマウスピースには、決定的な違いがあります。

それは、矯正歯科治療で使われるマウスピースは、おおむね2週間おきに新しいものに置き換えられていき、古いものは順次破棄されるという点です。それ以外の治療で用いられるマウスピースは、そうではありません。合わなくなる、すり減って使えなくなる、破損するといったことが起こらない限り、基本的に作り変えることはありません。よって、矯正歯科治療で使われるマウスピースは、常に新しい状態にあると考えてもいいでしょう。

マウスピースによる口臭の原因とは

マウスピースは歯に装着します。特に、矯正歯科治療で使う場合は、歯を動かす必要があるので、歯にぴったりと合わせたマウスピースになります。こうしたマウスピースを1日20時間くらい装着します。マウスピースをつけていると、当然その内部は唾液の流れが悪くなります。唾液には、細菌の活動を抑える抗菌作用のある成分が含まれています。そして、歯や歯ぐきについた細菌を洗い流す働きもあります。

マウスピースをつけている歯や歯ぐきの表面の唾液の流れが悪くなることで、唾液が細菌を洗い流す働きが低下し、抗菌作用が働きにくくなります。こうして、マウスピースの内面で細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生する可能性が生じるのです。

マウスピースによる口臭を予防するために

●毎食後丁寧に歯磨きをしましょう

マウスピースによる口臭を予防するために

食事の時、マウスピースを外しますが、そのあと、歯磨きをしないで再び、マウスピースを装着すると、食べカスに細菌が繁殖するようになります。こうして口臭が生じるようになるので、毎食後、必ず歯を磨きましょう。その時、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使って、歯と歯の間もきれいに磨くようにしてください。

●マウスピースをこまめに洗うようにしましょう

マウスピースから口臭が生じる時、マウスピースに汚れがつき、そこで細菌が繁殖している可能性があります。矯正歯科治療でのマウスピースは、一定期間で常に新しいものに置き換えていきますが、それでも汚れがついたりすれば、細菌が繁殖してしまいます。ですので、きれいな状態に保つことは大切です。

洗う頻度ですが、食事前に外した時、寝る前、朝起きた時は、洗浄するようにしてください。通常の汚れであれば、水洗いで十分です。マウスピースの内側の隅など洗いにくいところは、歯ブラシを使って軽く磨いても構いません。

ただし、この時、歯磨き粉をつけて磨くのはやめてください。歯磨き粉の中に含まれている研磨剤の作用で、マウスピースに傷がついてしまうからです。その傷の部分で細菌が繁殖すれば、逆に口臭の原因にもなりかねません。そして、お湯での洗浄もやめましょう。マウスピースが変形する原因になるからです。

●マウスピースをつけたまま、飲み物を飲むのはやめましょう

さすがに、マウスピースをつけたままで食事をする人はいないと思いますが、飲み物を飲むときも外すようにしてください。たとえミネラルウォーターを飲む場合であってもです。マウスピースをつけたまま飲み物を飲むと、マウスピースが変色することもあります。また、ジュースのような砂糖の含まれた飲み物であれば、それがマウスピースの内側につき、歯茎を腫らしたり、細菌が繁殖する温床になったりして、口臭の原因となることがあるからです。

●取れない汚れがついた時には

たいていの汚れは水洗いで落ちますが、もし、歯ブラシを使っても取れないような頑固な汚れがついてしまった場合は、マウスピース洗浄剤が効果的です。

まとめ

マウスピース矯正時の口臭にも、いろいろな原因があることがお分かりいただけましたか。自分の口臭の原因が何であるかしっかりと見極め、歯磨きやマウスピースの洗浄をしっかりと行っていきましょう。

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