矯正コラム

アデノイド顔貌を歯列矯正で改善できる?

2017年06月7日 (水)

現代人の特徴的な顔つきのひとつと言われている「アデノイド顔貌」。みなさんはこの言葉に聞き覚えはありますか。おそらく日常ではあまり耳にすることはない言葉だと思われますが、この症状が顔に出ている方は意外に多く、知らないうちに目にしていることが多い顔つきです。

特徴的な顔つきであるため、コンプレックスとなってしまっている方もいれば、この顔つきによりある弊害を抱えてしまっている方などもいます。

見た目の問題だけではなく、健康にも影響があることから多くの医師は注意を呼びかけています。今回はそんな厄介な顔つきである「アデノイド顔貌」のことについて詳しくご紹介したいと思います。

アデノイド顔貌とは

アデノイド顔貌とは

まず、「アデノイド顔貌」の意味についてご紹介します。まず「アデノイド」とは鼻の奥の方にあるリンパ腺のことであり、別の呼び方で「咽頭扁桃」と言います。誰もが持つ組織であり、鼻から入り込んだ菌やウイルスなどの体内への侵入を防ぐ役割を持っています。

ところが、この組織が活躍するのはおもに2歳から6歳くらいまでの幼児期のあいだであり、それ以降は体の成長とともに小さくなるのが普通です。小さな子供はまだ免疫機能がしっかり作られておらず、菌やウイルスに対する抵抗力を持っていないためです。そういった驚異から体を守るために生理的に「アデノイド」が肥大化し、その影響で鼻づまりや中耳炎になってしまう子供も多いです。

しかし、体の成長にともない免疫力が育っていけば「アデノイド」が積極的に働く意味はなくなるため、「アデノイド」は自然と小さくなっていきます。しかしなかには何らかの理由により「アデノイド」がなかなか小さくならずに、肥大した状態のまま大人になってしまう方もいます。こういった異常のことを「アデノイド肥大」もしくはそのまま「アデノイド」と呼びます。

●アデノイド肥大の影響

「アデノイド」が肥大したままになると常に「鼻呼吸」がしづらい状態が続き、慢性的な鼻呼吸のしづらさの影響で「口呼吸」の癖がついてしまいます。「口呼吸」は就寝時にいびきをかくようになったり、気道が塞がり呼吸が止まったりする「睡眠時無呼吸症候群」につながることもある危険な悪癖です。

さらに「口呼吸」は歯並びも悪くしてしまいます。その影響により上の前歯の歯並びが悪くなる場合が多く、ひどい場合は出っ歯になることもあります。

また、お口の周りの筋肉が引き締められなくなり、その影響で口が常に「ぽかん」と開いた状態になり、口元がたるんでいるような顔つきに見えてしまいます。そのうえ唇が外側にめくれてしまい、その影響で唇が常に乾燥状態になり、下顎も極端に後ろに下がった状態が続き「二重顎」の原因にもなります。

そういったさまざまな要因により、顔全体が下に伸びているように見える面長になり、下顎が極端に小さく後ろに引っ込んで二重顎に見えてしまう「アデノイド顔貌」になるのです。

アデノイドは治るのか

「アデノイド顔貌」の原因である「アデノイド」は、体の成長とともに小さくならなかった場合は手術で切除することにより解消されます。つまり自然と小さくなることはありません。

また、「アデノイド顔貌」でも、口呼吸そのものはお口と舌の運動などで改善することはできます。それによりお口の周りの筋肉や舌が本来の正常な機能を取り戻すことがありますが、後ろに下がった下顎や面長な顔つきなどは整形手術を受けなくては改善できません。

しかし、歯並びや外側にめくれた唇などは矯正をすることで改善されます。矯正と言えば、矯正していることが一目で分かるワイヤー矯正を連想しがちですが、近年は、さまざまなケースに対応できるようになってきている「マウスピース矯正」が人気です。矯正による装置のストレスが少なく、装置を外して食事や歯磨きもできることから、新たな矯正治療として「マウスピース矯正」を取り入れている歯科医院が増えているのです。少しでも症状を和らげたい方はぜひご参考にしてみてください。

アデノイド顔貌の予防

アデノイド顔貌の予防

幼児期はどうしても「アデノイド肥大」になってしまうため仕方がないものの、免疫機能がしっかりしてきたあとも「アデノイド肥大」が続く状態を放置しておくのは危険です。よって子供のうちに将来「アデノイド顔貌」にならないように工夫をする必要があります。そのための対策方法についてご紹介していきます。

●鼻呼吸を助ける

「アデノイド顔貌」の対策は、第一に「鼻呼吸」ができるようにしなくてはいけません。「口呼吸」の最大の要因は「アデノイド肥大」の影響による「鼻呼吸の困難状態」にあるので、積極的に「鼻呼吸」ができるようにしてあげることが重要です。

そのためにはまず「アデノイド」が肥大してしまっている原因をつきとめます。「アデノイド」が肥大することがあるのは、おもに「細菌感染」「アレルギー」などによる鼻腔の炎症です。そのため適切な投薬による処置と、鼻腔の炎症を鎮めることが大切です。また耳鼻科で「吸引」や「ネブライザー吸入」を行うことで鼻づまりが楽になるようにすることも非常に効果的です。

また自宅でできる方法としては、「鼻を温める」という方法があります。蒸したタオルを鼻にあてたり、蒸気に鼻を近づけたりすることで呼吸が楽になる効果があります。さらに就寝時は仰向けにならず、左右のどちらかに横向きになることで鼻づまりが楽になることがあります。これは脇の下を圧迫することで鼻の粘膜の腫れを落ちつかせることができるためです。

薬局でも鼻腔を広げるグッズや塗り薬を販売しているため、しっかり活用して「鼻呼吸」ができるようにしていきましょう。

●口呼吸の改善

そして鼻づまりの改善の次に重要なのが「口呼吸」の癖をなおすことです。「アデノイド肥大」を繰り返してしまう原因には「口呼吸」による喉からの細菌やウイルスの感染も多いとされています。そのため「口呼吸」を改善することで「アデノイド肥大」を防ぐことができる可能性もあるのです。

まず「口呼吸」を改善できる体操を積極的に行います。有名な体操に「あいうべ体操」というものがあります。これはお口の周りの筋肉と舌を満遍なく動かすことで舌筋を鍛えるトレーニングです。筋肉をつけることで自然と口を閉じていられるようになり、舌が正しい位置に戻ることで歯並びが良くなる効果があります。

また、寝ている時に口が開かないようにテープを貼る方法もあります。口は寝ている時がもっとも開きやすく、それにより口や喉が乾燥してしまうため、この方法も非常に効果的です。

正しい原因把握と早めの対策を

「アデノイド肥大」の原因は明確には判明しておらず、風邪やアレルギー、自己免疫疾患などさまざまです。先天的に「アデノイド」が通常より肥大化している場合もあります。投薬や鼻づまり対策では改善が難しい場合は「アデノイド」の切除による治療が必要ですし、口呼吸の癖がある場合はできるだけ早く気づいて対策を始めましょう。

本来持つべき正しい顔つきを得られるようにするためにも、正しく原因を把握し、口呼吸を改善することが「アデノイド顔貌」の予防につながっていきます。

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