矯正コラム

歯石が黒くなる原因と歯周病の危険性

2017年07月19日 (水)

歯石は白いもの、という認識がある方も多いのではないでしょうか。実は歯石には白いものと黒いものがあり、黒い歯石は歯周病進行のバロメーターなのです。今回は歯石が黒くなる原因と歯石除去、そして歯周病について詳しく説明します。

歯石は歯周病菌の温床

大人でも子どもでも、歯石は付着します。この歯石を定期的に取り除かないと、歯肉炎や歯周病などの原因になります。

歯石は軽石のように小さな穴が開いており、そこに歯周病菌が入り込んで歯肉を攻撃し始めます。

はじめのうちは歯ぐきの腫れや炎症など歯肉炎の症状だけが見られますが、歯石を取らずにそのまま放置すると歯石にどんどん歯周病菌が棲み付き、歯肉だけでなく顎の骨にも影響が出てしまいます。歯周病が進行すると、歯が揺れ動き最後には傷みなく抜け落ちてしまいます。

歯石が黒くなる原因とは

歯石が黒くなる原因とは

歯石は歯垢(プラーク)が唾液中に含まれるミネラル成分により石灰化したもので、白いザラザラとしたものが歯の表面に付着します。ではどうして本来白いはずの歯石が黒くなるのでしょうか。

●コーヒーなどの着色によるもの

白い歯石が、コーヒーやたばこのヤニによる着色で黒っぽくなることがあります。歯科医院で歯石除去を行うと、ほとんどの場合綺麗に取り除くことが可能で、見た目も綺麗になり清潔感が戻ります。

しかし何もせず放っておくと、やがて歯肉炎から歯周病を引き起こす可能性が高くなるため、できるだけ定期的に歯石除去を行うことが大切です。

●歯周病の影響によるもの

歯周病が進行すると、歯ぐきが腫れて出血します。歯肉炎でも出血は起きますが、歯周病が進行すると、本来白いはずの歯石は血液中の赤血球に唾液中のリンやカルシウムが付着することで、歯石が黒く見えます。

つまり歯石が黒くなるということは、歯周病が進行し、歯ぐきからの出血が原因と考えられます。言い換えれば白い歯石は歯肉炎、黒い歯石は歯周病というひとつの判断基準になります。

黒い歯石を見つけた場合、歯周病の進行が疑われるためすぐに歯科医院を受診するようにしてみてはいかがでしょうか。

歯石除去の流れ

歯周病を予防、治療するためには歯石除去を行いますが、この歯石除去には保険適用と自費があります。保険適用の場合、歯石除去だけ行うことはできず、歯周病の検査が必要です。

●P検査

まず歯周ポケットという歯と歯ぐきの溝の数値を測る検査を行います。数値が大きくなるほど歯周病の進行が考えられます。また動揺という、歯が動かないかどうかという検査も行います。

●歯肉縁上の歯石除去(超音波スケーラー)

歯の表面に付着した白い歯石は、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って取り除きます。

超音波スケーラーと呼ばれる歯石除去のための器械の先端に専用のチップを取り付け、超音波により歯石を除去します。

●歯肉縁下の歯石除去(SRP)

黒い歯石の場合、歯の表面だけでなく、歯肉縁下(歯ぐきの下)にも歯石が付着している状態です。このため、歯の表面の歯石だけを取り除いても歯周病は改善されません。

歯肉の内部に付着した歯石を取り除く治療が必要です。この処置をSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼び、歯周病治療に有効な方法です。

この黒い歯石は頑固な硬さで歯と歯肉内部に付着しているため、超音波スケーラーだけでは難しく、ハンドスケーラーまたはキュレットという器具を使い、歯科衛生士が手動で歯肉の下に付着した歯石を掻き出します。

この治療は痛みを伴うことが多いため、表面麻酔や浸潤麻酔などを行ってから治療することもあります。このSRPは一度で行うことはできないため、何回かに分けて行い、歯周病の改善を試みます。

●フラップ手術(F-op)による外科治療

SRPを行っても改善がない場合、歯ぐきを切開して内部の歯石を取り除く外科処置を行います。

この治療をフラップ手術(通称Fオペ)と呼び、麻酔を使用して行います。治療の流れは、まず表面麻酔から浸潤麻酔を行います。

次にメスと粘膜剥離子と呼ばれる器具で歯肉を切開し、内部に付着した黒い歯石を丁寧に取り除きます。全て取り除いたことを確認し、消毒および糸で縫合します。

歯石をそのまま放置しない

歯石をそのまま放置しない

歯周病は自覚症状がないまま進行し、歯ぐきの腫れや出血などではじめて異常に気が付きます。

歯科医院へ駆け込んだ頃には歯槽骨の吸収により、歯が揺れ動き始めていることもよく見られます。

歯が揺れ始めると、歯周病がずいぶん進行している状態であり、この状態を改善させることは難しいと言えるでしょう。

黒い歯石は、歯周病がずいぶん進行している状態を表しているため、SRPやフラップ手術を行うことで歯周病の進行を食い止めます。

SRPやフラップ手術を行うということは、まだ歯を残す可能性が高いということです。まだ痛くないからといって歯石が付いたまま放置すると、後々後悔する結果になることは目に見えています。

歯石がついていたら歯科医院へ受診するようにして下さい。定期的な歯石除去を行うことで、歯周病予防になります。

歯石をなるべく作らせず、歯周病を予防する生活を

残念ながら歯石は誰でも作られます。歯石が作られやすい原因はいくつかあり、プラークが綺麗に落とせていない、歯並びに問題があるためフロスなどを使ってもどうしても溜まりやすい、そして唾液の質などがあります。

プラークから歯石になったばかりのものは比較的柔らかいため、超音波スケーラーでほぼ綺麗に取り除くことができます。

個人差がありますが、歯石はおよそ3か月で再び歯に付着することが多いため、できれば3か月から6か月に一度の歯石除去や定期検診を受けることが望ましいでしょう。

歯石除去を行わず、黒い歯石が付いた頃には歯周病がかなり進行しています。歯周病は虫歯のように痛みを伴わずに進行するため、どうしても放置しやすくなってしまいます。

放置すればするほど、あとの治療が大変になってくるため、黒くなる前に歯科医院を受診しましょう。

小さい子どもでも歯石は付着するため、日常のケアでなるべく作られにくい口腔内環境を整えることが大切です。

日常のケアで、是非行っていただきたいのはフロスを使うことです。歯と歯の間には、意外にも汚れが溜まっています。

歯ブラシの毛先だけではこの隙間はどうしても汚れが落とせないため、フロスを使って掻き出しましょう。

この汚れがプラークとなり、やがて歯石へと変化して歯周病の温床となります。歯周病は虫歯と違い、全身の健康にも大きく影響します。

日常のケアでプラークコントロールをしっかりと行い、歯科医院で定期的な歯石除去を受けることで歯周病を予防する生活を心がけるようにすることが大切です。

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