矯正コラム

歯石除去が痛い理由とそれでも定期的に歯科医院で取るべき

2017年07月23日 (日)

歯石除去とは、特殊な歯科用の器材を使って、歯の表面や歯と歯肉の境目に沈着した細菌を取り除くことです。沈着した歯石は、歯垢が唾液の成分によって石灰化したものです。歯石や歯垢を取り除くときに、炎症を起こしている歯肉の縁を器具が触ると、痛いと感じることがあります。しかし定期的に歯科医院で、初期の歯石を取り除けば、痛みをあまり感じることなく歯周病の予防ができます。

歯石の正体とは?

歯石の正体とは?

歯石には、歯肉の縁より上にある歯肉縁上歯石と、歯肉の縁より下にある歯肉縁下歯石があります。歯肉縁上歯石は16~51%、歯肉縁下歯石では32~78%がリン酸カルシウムなどの無機質で、残りが歯周病菌などの細菌や歯肉の表面が剥がれ落ちた細胞、白血球などの有機質です。

歯石の表面は軽石のようにザラついているため、より多くの細菌が繁殖して歯垢を形成します。歯垢1㎎には1億個以上の虫歯菌や歯周病菌などの細菌が存在しているといわれ、歯周病の大きな原因となります。

●歯肉縁上歯石

歯肉縁上歯石は、歯垢と唾液中に含まれるカルシウムなどが結合したもので、唾液腺の出口付近である下の前歯の裏側や、上の奥歯の表側に付きやすく、白色または黄白色をしており、比較的軟らかいことが特徴です。

主に歯肉に限った炎症である、歯肉炎の原因となります。見える所にあるので除去しやすく、歯科医院ではスケーリングという歯石除去をします。

●歯肉縁下歯石

歯肉縁下歯石は、目に見えない歯と歯肉の境目の歯周ポケット(ポケット状になっているところ)の歯根部分に硬くこびりつき、歯周ポケットからの浸出液や血液を含むため黒褐色をしています。歯肉に限らず歯の周りの骨などの組織に炎症をもたらす、歯周炎の原因となります。

見えない所にあるので、通常のスケーリングの後にルートプレーニングという、更に特殊な歯石除去を含む歯周治療が必要になることもあり、何回かに分けて行います。

歯周病とは?

不十分な口腔内清掃のため歯垢は硬くなり、歯石となって歯ブラシでは取れなくなります。この歯垢や歯石から出される毒素によって、歯の周りの組織である歯肉や骨(歯槽骨)が炎症をおこし、歯肉から出血したり、膿が出たり、口臭がしたりといった症状があり、重症になると歯がグラグラし、支えられずに抜けてしまいます。

歯周病のうち、炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」、炎症が骨にまで広がっている状態を「歯周炎」といいます。歯周病は全身の健康にも深く関係しており、脳梗塞・心筋梗塞・心内膜炎・動脈硬化・誤嚥性肺炎・糖尿病・低体重児出産・早産が代表的です。

歯周病菌は、血管を通って脳や心臓でプラーク(脂肪性沈着物)となり、また血のかたまりも作ります。それらが血液の通り道を詰まらせ、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。

また食事において、口腔内の歯周病菌が肺に入ってしまうことで、誤嚥性肺炎を引き起こします。そして糖尿病は、歯周病と相互に悪影響を及ぼし合っており、歯周病が回復すると糖尿病も回復することが多くあります。それは、歯周病菌が血液中に入ることで、血糖値を下げるインスリンの働きを邪魔するためと考えられます。

また、歯周病にかかっている妊婦は、早産で低体重の赤ちゃんを産むリスクが7倍といわれており、歯周病菌が子宮収縮を促すことが原因と考えられています。

歯科医師や歯科衛生士による、歯周病の検査と歯石除去は、全身疾患の予防にもつながります。

なぜ歯石を歯科医院で取らなくてはならないのか

なぜ歯石を歯科医院で取らなくてはならないのか

歯石は硬く歯の表面に沈着しており、また歯石になる一歩手前の歯垢も、ベタベタと粘り気をもって付着しています。皮膚についた汚れは、汚れと一緒に皮膚の表面が剥がれ落ちますが、歯石は、機械的に取り除かなければ積もる一方です。

たまに、尖った道具を使って歯石を自分自身で取る人もいますが、口の中は狭い上に見えづらく、また軟らかい組織に囲まれているため大変危険です。そして逆に、歯の表面を傷つけたり歯石を中途半端に取ることで、かえって歯垢が付きやすくなってしまいます。さらに、歯肉の中の歯肉縁下歯石を自分で取ることはできませんから、自分だけで歯周病を治すことはできないのです。

歯科医院では、専門の訓練を受け高度な技術を持った歯科医師や歯科衛生士が、患者さんのお口の状態に合わせて道具を選び、しっかりと歯石を取り除きます。また、歯石を取った後、歯の表面は多少ざらつきが残ることがありますので、ポリッシングという機械的な歯面清掃やフッ素塗布をすることが望ましいとされています。これらの理由から、歯石は歯科医院できれいに取り除くことをお勧めします。

歯石除去が痛い理由

歯科医院での歯石除去が痛い理由は、大きく2つあると思われます。

●歯肉に炎症がある

歯垢や歯石が歯肉に悪影響を及ぼし、炎症を引き起こしているときは、歯肉に血液が集まって敏感になり、少しの振動でも痛い感じることがあります。日頃のお手入れで、歯垢をしっかり取り除いていると、歯肉の炎症が徐々に治まり、腫れや出血が少なくなり、歯肉が引き締まってきますので、歯石を取る器材が多少触っても、痛いと感じなくなります。

●歯根が露出していることによる知覚過敏

歯周病が進んで歯肉が退縮すると、歯根がむき出しになります。歯根は歯の硬い表層であるエナメル質には覆われておらず、また歯の神経までの距離が近いため、刺激が伝わりやすく痛みを感じることがあります。

マウスピース矯正やホワイトニングとの関係

歯に歯石が付くと、始めに型どりした歯の形状と変わってしまうので、マウスピースが合わなくなることがあります。また、マウスピースもきれいに洗わないと、歯石になってしまうこともあります。歯科医院で歯磨きの指導をしっかり受け、マウスピースも清潔を保つことが大切です。

また、マウスピース矯正と同時に歯を白くするホワイトニングをする場合、薬剤の影響で一時的に知覚過敏になることもあります。あらかじめ、しみにくくする薬を歯科医院で塗ってもらい、歯石除去を受けるとよいでしょう。

歯石除去は、お口の健康を守るだけでなく、全身の健康を守るためにも重要です。定期的に歯科医院において、適切な歯石除去を受ければ、それほど痛みを感じることはなく、逆に、痛みを感じるということは、歯周病が進んでいたり、虫歯ができていることによる可能性もあります。3~6ヶ月ごとの歯科検診と歯石除去をお勧めします。

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